原作は竹宮ゆゆこによるライトノベル。2008年10月より2009年3月までテレビ東京系列6局およびAT-Xで全25話で放送される。ほぼ原作に沿ったストーリーでアニメ化されているが、尺の都合上カットされたシーンや改編・アニメオリジナルエピソードも多く存在する。
「とらドラ!」はラブコメとして現在でも非常に評価の高い作品であるが、まずこの作品を初見でこれから視聴される人がいたら、若干の注意ポイントを書いておきたい。
この作品の真骨頂は全25話の最後の方にあるので、コメディ要素の強い前半と、個性の強いキャラで、そこに行くまでに切ってしまう人がいるのではないかと思う。
しかし、そこまでの話も、すべて最後の盛り上がりには、必要不可欠の部分であり、それがあるからこそ最後の方の展開が映えてくるのだ。
最初は萌え要素など全くない、凶暴な手乗りタイガーこと逢坂大河が、ストーリーが進むにつれ、徐々に可愛く見えてくるのだから不思議だ。
なのでぜひ最後まで見て評価してほしい作品である。
俺ガイル的な男女の深層心理的なストーリーでもあるが、結構激しくストレートに熱く刺さってくるのが、名作たる所以ではないかと思う。
高須竜児は、生まれつきの目つきが悪く、周りから不良と勘違いされてしまうような高校生だが、実は温厚でやさしい人間であり、密かに同じクラスの櫛枝実乃梨に恋心を抱いていた。
同じクラスの逢坂大河は、小柄で人形のような清楚な美少女だが、凶暴な性格で手乗りタイガーと揶揄されており、密かに同じクラスの北村祐作が好きであった。
ある日、大河が間違えて竜児の鞄に北村宛のラブレターを入れてしまった事から、お互いの想い人が、お互いの親友であることを知ってしまう。
そして、二人はお互いの恋を応援をすることになる。竜児と大河は体面的な恋の協力関係から、実はお互いに必要な一人だと、徐々にわかり始めるが、互いに深層心理の関係を認めない状態が続き、周りのクラスメイトや家族を巻き込みながら物語が展開していく。