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原作は上橋菜穂子の「守り人シリーズ」による異世界ファンタジー小説のシリーズ作品の一部である。

目に見える人間の世界(サグ)と目に見えない精霊の世界(ナユグ)、この二つの世界は同じ時、同じ場所に重なって存在するという独特の世界観のあるアニメで、NHKBS2で2007年に放送された。


バルサという三十歳の短槍使いの女用心棒が、ひょんなことから、100年に一度卵を産む「水の精霊」の卵を産みつけられてしまった新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムをたすけ、彼を守るために奮闘する物語である。

チャグムは仲間たちとの交流の中で、皇子という生い立ちとは関係なく一人の少年としてたくまし育っていく。


監督は「攻殻機動隊」で世界的な名声を獲得している神山健治。主人公バルサの声優である安藤麻吹などを中心に舞台やドラマ、映画などで活躍する俳優・女優を多数起用し、ファンタジー世界ながらリアリティある映像とともに独特の作品を作り上げている。

実写化が難しそうな物語だが、アニメだからこそ非常に見ごたえのある面白い作品になっている。

2016年にバルサを綾瀬はるか演じる実写版が放送された。綾瀬はるかのバルサ姉さんもかっこよかったが、個人的には断然アニメの方をおすすめする。