原作は暁佳奈・高瀬亜貴子(イラスト)によるライトノベル作品でKAエスマ文庫から発行されている。京都アニメーション大賞で初となる「大賞」を受賞した作品。

監督を務めるのは石立太一で、シリーズ構成に吉田玲子を迎え、あたたかくも切ない物語を紡ぎ出す。キャラクターデザイン・総作画監督は、原作小説のイラストを手掛けた高瀬亜貴子。アニメーションで繊細に変化するヴァイオレットの表情を描き出す。

物語は架空の大陸の都市ライデンで、タイプライターによる口述筆記や手紙の代筆を生業とする「自動手記人形」となった義手の少女ヴァイオレット・エヴァーガーデンの成長を主軸として展開されていく。

ヴァイオレットは先に終結したばかりの戦争において、戦場の道具として異常な強さの少年兵として過ごした。ヴァイオレットが唯一信頼し心酔していた少佐が戦死する直前に「愛してる」という言葉を彼女に残した。

両手を失い義手となり、感情や言葉の意味に疎かったヴァイオレットは「自動手記人形」として、
いろんな人々の誰かに思いを届けたいという人々の想いに触れていくにつれ、「愛してる」という感情や意味について少しづつ近づいていく。